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君が欲しい

第12章 君の気持ち

学校では相変わらず、朋美ちゃんがしつこい。


今日も遠くから「南せんぱ~い」と声がした。


もう逃げるしかない。


僕は学校中を朋美ちゃんから逃げた。


しばらくすると諦めたのか、朋美ちゃんは追いかけて来なかった。


音楽室を通ると君がピアノの椅子に腰掛けていた。


無意識に君の元へ足が向いた。


「佐伯さん。」


「南君。久しぶり。」


君の微笑みが天使に見えた。


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