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君が欲しい

第12章 君の気持ち

「俺が?」


「そう、君が。」


「・・・・・」


バンドなんて考えた事なかった。


ここにくれば親父の仲間がみんなでワイワイと演奏できたから満足していた。


「ねぇ、一度聞きに来て。」


なにやら連絡先とクラブの名刺を貰った。


「私、莉緒。君、ピアノもルックスも良いしバンド入ったら絶対人気出るよ。」


莉緒は軽快な足取りで去って行った。


人気?
なんだそりゃ?


ああ、またややこしくなってきた。


僕は君と二人ゆっくり音楽を楽しみたい。


バンドか…ちょっとどんなもんか、気にはなるな。


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