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君が欲しい

第14章 君がいた夏

「それって?さっきの事なかった事にしたいって事?」


僕はそう解読したんですけど。


「だって、私が変な格好で寝てたからでしょ?」


はあ?

もちろんそれもない事はないけど、違うだろ。


「いいよ。俺もちょっとどうかしてた」


違うけど引き下がる情けない僕。


「私も…南君、雰囲気あるし‥キスが上手いから。ついその気になっちゃった」


「お褒めに預かり光栄です」


じゃあもう一度しましょう。


って雰囲気じゃないな。


君はクスッと笑ってから真顔になってこう言った。

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