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君が欲しい

第1章 プロローグ

目が覚めると、麗花は仕事の支度をしていた。


「潤平起きた?」


「んー」


「私仕事行くから、出る時、いつもの所に鍵置いてってね」


麗花はパタパタと手を止めることなく、喋った。


僕はまだ夢心地だ。


「んー」


目も開けずに返事をすると、麗花が戻ってきて、頬にキスをした。


「じゃ、行ってきます。戸締まりよろしく」


僕は軽く手を上げて振った。

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