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君が欲しい

第17章 僕の指

君を見てそう言うと、嬉しそうに微笑んで
君はまた葡萄を剥いて、今度は自分が食べた。


「美味しい」


満足そうな君を見届けて、僕はまた手を動かした。


君は三つ目の葡萄を剥いていて、
君の指は葡萄の果汁で艶々していた。


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