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君が欲しい

第19章 微妙

「南君進学するの?」


君はいきなり進路なんか聞くから驚いた。


「何にも考えてない。佐伯さんは?」


「出来ればピアノの先生になりたいから音大行きたい」


「佐伯さんの腕ならなれるよ」


「南君の方が上手よ」


「俺はピアノの先生なんて柄じゃないよ」


「ふふ…言えてる」


何を想像したんだか君はクスクス笑っている。


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