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君が欲しい

第20章 名前

その日の帰り道の事だった。


「南君、私の事、これから真緒って呼んで」


「えっ何で?」


嬉しいけど驚いた。

「名字がね、父の名字のままなの。
私は母方の名字になりたかったんだけど、
学校の途中で変わるのはやめた方がいいって…」


なんか複雑なんだ。君んち。


だからうちによく来るのかもしれない。


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