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君が欲しい

第20章 名前

たった…たった名前だけの事なのに、僕は君に一歩近づけた気がして嬉しかった。


少しずつでいい、僕の想いが届きますように。


空気がピンとして、もう冬はすぐそこだ。


「さみ…」


季節はどんどん変わっていくけど僕達はゆっくり変わっていけばいい。


そんなふうに呑気に思っていた。


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