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君が欲しい

第21章 クリスマスライブ

君がピアノの椅子に座った。


「じゃ、弾くね」


君は一度僕を見てから、鍵盤に目を落とし弾き始めた。


君の弾く美しくクラシカルな音色は薄暗い狭いジャズの店には似合わなかったけど、誰もがうっとりと耳を傾けた。


僕はピアノに少しもたれ掛かって、君の音を体で感じていた。


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