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君が欲しい

第23章 君のベクトル

DERUTAのライブをクリスマスは休んでしまったから、大晦日のライブは外せなかった。


君と新年を祝いたかったけれど、どうやらそういう訳にはいかない。


僕は君のくれた手袋をして、大晦日の夜一人クラブに向かった。


「おはようございます」


みんな暇なのかメンバーは既に楽屋入りしていた。


「潤平、おはよ」


「揃ったから少し確認しよう」


慶友さんが演奏リストとスコアをヒラヒラさせた。


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