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君が欲しい

第23章 君のベクトル

ライブの時間になった。


僕らはステージへ向かう。


「潤平、決めよう!」


莉緒は僕の肩をポンと叩いた。


僕はいつも緊張はしない。


ステージに上がるとどちらかというと気が大きくなる。


普段は目立つ事は苦手だが、ピアノの前だと全然平気なんだ。


さあ、今年最後のライブを始めよう!


まずは僕のピアノのソロからだ。


僕は自分の作った曲を弾き始める。


ジャズとは違ったリズムがドラムから聞こえ、僕のピアノに重なった。


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