テキストサイズ

君が欲しい

第29章 堕落

スタジオで練習の休憩中の事だった。


僕はペットボトルでミネラルウォーターを飲んでいた。


「あの子とまだそのまま?」


莉緒が聞いてきた。


「まあ」


「ごめんね。私のせいだよね」


「きっかけはそうだったかもしれないけど、他にも俺自身の問題あったし。もう、いいです」


「でも仲良かったもんね」


「付き合ってませんから」


「私、別れたんだ」


「そうですか」


僕は人の恋バナには興味がない。


どうでもいい話だった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ