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君が欲しい

第6章 夢のような時間

「綺麗な人。」


「声も最高だよ。」


マイクをセッティングする麗花が僕に気がついた。


「あら、潤平。

隆、私今日のピアノは潤平にするわ。
息子さんとチェンジして。」


何を思いついたのか親父に言った。


「了解。」


えっ?了解って僕やるの?


親父はステージを降りて僕の腕引っ張り立たせた。

そして自分の被っていた帽子を、僕に帽子を被せた。


「決めろよ。彼女来てんだから。」


「彼女じゃないし。」


勝手に僕が座った椅子に座ってるし。


なんだよ?この展開。


「南君頑張って!」


なんか応援されてるし。


君の目は期待いっぱいだ。


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