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君が欲しい

第6章 夢のような時間

夜もだいぶ遅くなってきた。

「そろそろ出よう。送るよ。」


「うん、ありがとう。」


やけに素直で可愛い。


ライブハウスの階段を上がると、繁華街の明かりが眩しかった。


君と二人、夜の道を歩くとなんだかデートしてる錯覚を起こす。


親父まで彼女と勘違いしてたし、
本当に君は僕の彼女のような気がしてきた。


違うぞ、勘違いするな。


君は仲村の彼女だ。


何回も自分に言い聞かせる。

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