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君が欲しい

第7章 疑惑と嘘

「なんで?」


「噂で聞いた。」


隠すならどこで見られたか重要だ。


「どんな?」


「南と真緒が夜、駅前を手繋いで歩いてたって。」


「へえ。」


なるほど、帰りだな。


「へえじゃねよ。どうなんだよ?」


この時点で、僕の嘘はほぼ仕上がっていた。


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