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君が欲しい

第10章 君の涙

僕は久しぶりの君にちょっと緊張している。


学校じゃクラスが違えば会わないもんだ。


「ねぇ南君、レコードで聴いた事ある?」


「えっ?レコード?」


突然の質問にちょっと面食らった。


「そう!私あれから結構色々聴いてるのよ。
でね、レコードで聴くとまた違った味わいなんて聞いたから、南君ならあるかな~って。」


一気に喋った君はなんだか懸命で、可愛くてツボだったりする。


「あるよ。だってうちにあるから。」


「本当!?」


君は好奇心で目を輝かせていた。


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