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鬼畜の復讐2

第2章 悲劇の幕開け


「最善を尽くしました。命は何とかとりとめました…」
医師のその言葉にみなはホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、続けて出た医師の説明はあゆみ達を奈落の底へ突き落とすものだった。

「命はとりとめましたが…脳をやられていましてね…恐らく、意識は…戻らないと思います…残念ですが…」

「ひっ…」
あゆみか満喜枝か…声にならない叫びをあげた。

「意識が戻らないって…どういうことだよっ!!先生!!」
雄介が医師に詰め寄る。

「わかりやすく言えば…植物状態です…」

「植物…?なんだよそれ…うわあああ!!」
雄介は泣き叫びながら、どこかへいってしまう。

「お兄ちゃん…大丈夫よね?ね?お母さん…」
「拓真が…えへへ…嘘よね?」
あゆみは混乱し、その場にへたりこむ。

拓真とあゆみ…悲劇の幕開けだった。

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