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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「なにしに来たのよ変態!!」

「そうだった本題を忘れてた」
あははって笑ってるけど
目は笑ってなくて
月明かりが差し込む中で
彼の瞳が赤く光る

「・・・ひゃっ」
少し油断した瞬間に彼は
あたしの肩に手をかけて
首筋に舌を這わした

「いっ・・・ッッ・・・」
首筋にチクリとした傷みが走る

なにこれ・・・あたし何されてるの?

まるでバンパイアだ、彼は
あたしの血を吸っている

力が抜けて抵抗できない・・・

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