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狼さんの腕のなか

第5章 彼の秘密



「何熱くなってるの?琉那」

「ぇ・・・きゃっ///」

突然琉那ちゃんに後ろから
手をまわして除き混んできたのは
ありえないぐらい綺麗な顔立ちの
男の人で・・・

「に、新月先輩!!」

「あれ?琉那サラダだけ?」

「えっと・・・」

尋常じゃないほどに赤くなっている
琉那ちゃんを知ってか知らずか
至近距離のまま会話を続ける美青年

「君、見かけないけど
転校生?」

そしてあたしにもキラキラを
振り撒いてきた

「あ、はい・・・」

あれ?なんかおかしい・・・

「僕は新月慶、僕の可愛い妹を
よろしくね」

そしてニッコリとアイドルのような笑顔

「浅羽美琴です、よろしくお願いします」

「君も可愛いね」

「え、あ、どうも・・・」

軽い・・・
絶対遊んでるよ・・・

それにしてもおかしい・・・

「新月先輩、その子は
由紀斗の・・・」

「え・・・」

すると新月先輩の顔が
青冷めた

「いやー、ごめんね、それは
由紀斗に怒られるな・・・」



「きゃあ!!新月先輩よ!!!」

そこに数名の新月先輩を
発見したらしい黄色い声が響き
テラスにいた女子生徒が
先輩を呼んだ
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