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狼さんの腕のなか

第2章 取り引き

「みことねぇー」
ドアを開けて顔だけを
ひょこっと出して様子を伺う凛

「あ、ダメでしょ?
ちゃんとノックしてから開けなさい」

「はーい、ごめんなさーい」
凛は謝る気ゼロで謝る

「はぁっ・・・」

凛は孤児院で一緒に生活してる
小学二年生の女の子
わたしを「みことねぇ」と呼んでくる
かわいいかわいい妹みたいな子

「あのねみことねぇ!」

「ん?」

「シスターがみことねぇを
おこしてきてって!」

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