不良に恋した私
第1章 転校先は…
迷っていると,階段から男子生徒が
下りてきた。
ちょうど良かった…
あの人に聞いてみよう…
「す,すみません」
?「…何?」
その生徒は凄く冷たい眼差しをしている。
私はその眼差しに一瞬戸惑ったけれど思い切って尋ねてみた。
「あの…校長室はどこにありますか?」
?「……あっち」
え…“あっち”って…
それだけじゃ分からないよ…
「あ,あの…あっちって…」
?「この階段を昇って右」
「あ,ありがとうございます」
?「…珍しいな」
「え?」
何が…?
?「南生(ナンセイ)に女なんて珍しい」