不良に恋した私
第1章 転校先は…
その男の子はそれだけ告げると直ぐに私の前から去っていった。
最後の言葉あんまり聞こえなかったんだけど…
それにしても随分素っ気ない人だったなぁ…
あっ ぼんやりしている暇はない!
早く校長先生に挨拶しなきゃ。
コンコン
「どうぞ,入りなさい」
きっと校長先生の声だろう…
「失礼します。
今日,南生学園に転校してきた川本 娃梨華です」
「あぁ君が川本娃梨華さんか…私が校長の小宮山です。ようこそ南生学園に」
「宜しく御願いします」
大きな椅子に深々と腰をかけていた。
校長先生は優しく私に微笑みをかけた。