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蝶々

第1章 いつもの日々

「ありがとうございました」

最後の客がやっと帰った。
長かった一日も終わりを告げようとしている。

桐野玲は、いつものように誰もいなくなった店内の片づけをしていた。

玲の働く店は『Butterfly』というクラブである。
銀座では有名で、雑誌にもかなりの回数で載っている。

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