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蝶々

第1章 いつもの日々


銀座の夜の風は冷たかった。

「寒っ…」

一言つぶやいてゆっくりと街を歩いた。
玲は周りを見回しながら、薦められて飲んでしまったお酒の余韻に浸っていた。

それと同時に、あの三人への言い訳も考えていた。
なんて言えばうまくごまかせるのだろうか。

しかし、悩むのは症に合わない。
玲は思い立ったように携帯を取り出し、にやりと笑った。

「…もしもし、龍くーん?
今から会える?」
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