北斗七星
第6章 王子様
紗江を二度見した。
紗江の真ん丸な目は真ん丸に…
いや、さらに真ん丸になったまま。
あたしは理解不能な顔をしていたら、紗江は丁寧に説明をし始めた。
「…あのね、長谷川くんは、同じ学年のA組でね…」
それは知ってる。
「ハーフなのよ、フランスと日本の!」
「だから金髪だったんだぁ」
「そう!長谷川リュウのリュウはカタカナでね、美緒は中学違うから分かんないかもだけど、すっごいかなりモテてた…いや、モテてるの今も!!」
カタカナとかどうでもいい(笑)
すっごいかなり?
意味不明…
まぁとりあえず…
「モテるのはなんとなく想像できるよ」
「そうよね?やっぱり??カッコイイよね~!」
「でも秀の方が??」
「カッコイ……ばか!!///」