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北斗七星

第1章 失恋





「聞くなバカ…」


「……泣いてるんだ」




うわ……最悪




「泣いてない」


「じゃあ顔見せろよ」


「……」




何こいつ…


何がしたいの?



「モテるやつなんかに分かるもんか…」


「もしかしてフラれた?」




どうして分かるの…


ますます泣きたくなる。




「図星?」


「だから違うってば!」



スクバから顔を離し、涙であふれる目が半端無い。



「何現実逃避してんの?そうやって泣いてりゃいいじゃん」


「っ……」




あたしは恥ずかしくなって教室を出た。


涙はあふれるばかりだった。



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