北斗七星
第2章 好きじゃないから
翌日、学校へ行くと友達がポスターを持って来た。
「はいはいみなさーん!土曜日に星を見に行きませんか?」
友達の名は真野紗江。
とりあえず可愛い。
「強制参加かよ~」
「できるだけね!土曜日は綺麗な北斗七星が見えるらしいの。素敵じゃない」
「わたし行くわー」
「俺もー」
天体観測なんてしたこと無いから、行ってみたくなった。
「紗江!あたしも行くよ」
「おっ美緒もね、オッケー!」
紗江は手作りポスターを黒板に貼って、あたしの所へ来た。
「あたし、秀を誘おうと思ってるの」
「え!?」
城島秀は紗江の好きな人。
「秀、天体観測なんて来なさそうだし…あたしから誘おうかなって。美緒も好きな人誘ってよね」
「あたしも…?」
そんなこと…
考えてなかった。