Eternal Love…
第23章 身に迫る危険と恐怖
「ん…」
鼻を刺激する消毒のにおいで目が覚めた。
「らら!?よかった!目覚ましてくれて!」
「ここ…は…」
見慣れた白い壁
クリーム色のカーテン
かたいベッド
………保健室だ。
そっか…あたし階段から落ちたんだ。
「びっくりしたよらら~!急に落ちて意識失うんだもん!もっ…びっくりさせないでよねっ…」
ぐすっと鼻をすすりながら涙目になる結衣。
心配…かけちゃったな…。
ゆっくりと体を起こすと
「っ…たぁっ…」
ズキズキと痛む頭。
「あぁ!ららダメだよ無理しちゃ!軽い脳震盪だから…寝てな?」
起こしていた体を再びベッドに戻された。