Eternal Love…
第23章 身に迫る危険と恐怖
「ありがとう…結衣…」
「大丈夫!それよりあたし先生呼んでくるから寝てて?動いちゃだめよ?」
「はぁ~…い」
そういって結衣は保健室から出ていった。
痛む頭を抱えながら階段から落ちたときのことを思い出した。
…確か不気味な声が聞こえてきて
背中を思いっきり突き飛ばされたんだよね…。
今日だけでいろんなことがあったな…。
あたし…誰かに…恨まれてるのかな?
やだよ…怖いよ…。
また階段から突き落とされたら…。
「…っく…怖いよっ…」
気が付いたら涙が溢れてきて。
誰だろ…こんなことしてくるの。
毎日こんなことあったらどおしよう。
枕に顔を押し付けて声を押し殺して泣く。
そんなとき…
『ららっ!』
あたしの名前を呼ぶふたつの声と
保健室の扉をガラガラッと乱暴に開ける音が聞こえてきた。