Eternal Love…
第27章 決着~零side~
そして赤が青より先に少しリードしてアンカーの司にバトンが渡った。
そのあと少し遅れて俺の元に青のバトンが手渡された。
バトンを受け取った俺は超加速で司の背中を追いかける。
「きゃーっ!零くん頑張ってー!」
「桜井先輩かっこいい~っっ」
声援の声がいくつも聞こえてくる。
やっぱり応援されると力が自然とみなぎってきて司と並んだ。
ゴールまであと50mくらい。
俺と司はお互いに引かなくて
まさに接戦の中の接戦。
そんなとき…
「お兄ちゃん頑張ってー!」
たくさんの声援の中
聞こえてきた愛しいきみの声。
こんなにがやがやしてるのに
きみの声だけはすーっと俺の耳に
入ってくる。
…やっぱり好きな子に応援されるのが1番力が出る。
俺は最後の力を振り絞って司を抜き
1着でゴールした。