Eternal Love…
第27章 決着~零side~
「はぁはぁ…」
200mこんなに本気で走ったの初めてかもしんねぇ…。
走りきった俺はグラウンドに座り込んだ。
「あぁー!やっぱりっ…はぁっ…零くんには敵わないよ」
疲れた~と言いながらどかっと俺の横に座り込む司。
「あぁ~ららに俺の気持ちが伝えられない~」
「別に伝えてもいいよ。お前の気持ち」
さんざん世話になったし…
気持ちを伝えるくらい…
「いいよ!負けは負けだし!それに俺ららはさんざんアピってきたから。それでもららは零くんがいいって。ららが零くん選ぶ理由わかるしね」
「司…マジでさんきゅ」
「まぁまだ好きでいさせてもらいますけどね?簡単に諦められる恋じゃないんでっ!」
「あぁ…わかってるよ」
明るく話してるけど内心は辛いんだよな。
司…本当にごめん。
そして本当にありがとう。
お前は本当にかっこいいよ。
男の中の男だ。
「ららのこと笑顔にできるのは零くんだけなんだからららのこと笑顔にしてやってよ」
「約束する」
「うん!じゃあ俺ちょっと便所!」
すっと立ち上がった司。
多分…泣きてえんだよな。
「司!これもってけよ」
司に渡したのはポケットティッシュ。
「さんきゅー零くん!」
そう笑顔で言って司は走っていってしまった。
俺がららだったら
間違いなく俺なんかじゃなく
司に惚れてたよ。