Eternal Love…
第29章 甘いひととき
生徒玄関につくとお兄ちゃんはまだ来てないみたい。
まだ2年生の姿が見えないから
終わってないのかも。
まっそのうち来るよねっ。
走ってここまで来たから乱れた制服や髪を直しながら待つ。
お兄ちゃんを待つこと5分。
「ららっ」
走りながらこっちに向かってくるお兄ちゃんの姿を見つけた。
やっと来たっ!
「お兄ちゃんっ!」
「ららごめんっ!」
「えっ?」
お兄ちゃんが来て発した言葉は謝罪の言葉。
「ごめんならら。今日部室の掃除当番任されてさ。すぐ帰れなくなった」
「えーっそーなの?」
せっかく帰れると思ったのに…
残念だなぁ…。
ぷくぅっとふてくさせれてしまう。
「ごめんらら待っててくんねぇか?」
仔犬のような目で見てくるお兄ちゃん。
うっ…この目ずるいっ…!
逆らえなくなっちゃうじゃん。
許したくなっちゃうじゃん。
可愛いすぎっ!
「わかったぁ!ならあたしも手伝うっ」
一緒にいれるしあたしも部室の掃除を手伝うことになった。