Eternal Love…
第30章 ファンタジーランド
「お待たせらら。じゃ行くか」
「うん!」
ファンタジーランドに行くには
電車を2回乗り換えなくちゃならない。
今日は休日だから電車内も
人が多くて混雑している。
「ららもっとこっちこいよ。痴漢でもされたらたまんねー」
そういってお兄ちゃんはあたしを守る盾のようになってくれた。
…好きな人にこんなことされるって
結構女の子にとっては憧れなんじゃないかな?
…満員電車万歳っ!
『間もなく急カーブが何回か続きます。ご注意下さい』
電車内でアナウンスが流れると
電車は急カーブに入り、左に大きく傾いた。
「うわっ」
「きゃっ」
電車内にいる人たちもあたしたちもいっせいに左に傾く。
いくらお兄ちゃんが守ってくれてるとはいえ、人の波に押し潰される。
やっとファンタジーランドの駅についたときにはくたくたになっていた。
「大丈夫か?らら」
「なんとかねっ…!」
満員電車から逃れてついた先は
夢の国ファンタジーランド!
久しぶりのファンタジーランドに
あたしのテンションは上がった。