Eternal Love…
第30章 ファンタジーランド
「しょーがねぇーな教えてやるよ。教えてやるからこっち向けって」
「本当!?」
教えてもらえるんだと思って
体をお兄ちゃんの方に向けると
ちゅっ
唇に触れるだけのキス。
そして…
「~~~~~」
耳元で囁く甘い言葉。
"はるとは桜が好きなんだろ?"
"だったら絶対に手放すな"
"自分の手で幸せにしてやれ"
"俺はららを世界一幸せにするから"
そう言ったお兄ちゃんは
あたしの瞳をしっかり捉えて
優しく微笑んだ。
いいのだろうか…?
こんなに幸せで。
「…もぅ…!大好きっ…!」
…ファンタジーランドに来ているお客さんが釘付けになっているナイトパレードのなか、
あたしたちだけが
強く抱き締めあい何度も何度も
キスを繰り返した。