Eternal Love…
第31章 12月24日
「えー…零先輩へのプレゼント?無難にアクセとか?」
「やっ零くんへのプレゼントは気持ちのこもった手作りだろ!」
結衣と司の意見。
「アクセかぁ。アクセでもいいかも。けど手作りはもうあんまり時間ないしなぁ~」
悩みどころなんだよね。
お兄ちゃん何が欲しいんだろ。
基本何かを欲しがったり、
ねだったりするような人じゃないし、
きっと欲しいものは自分で
手にいれちゃってるだろうし。
「うーん…どーしよ」
あたしの机を結衣と司が囲んで
話し合っているところに
お兄ちゃんの親友、瞹くんが来た。
「よっ!ららちゃん久しぶりだね」
「瞹くん!久しぶりです!」
…そうだ!瞹くんならお兄ちゃんの欲しいもの分かるかも!
親友の意見なら参考になるかもだし!
「ねぇ瞹くん!お兄ちゃんの欲しいものって何かわかるかな?」
「あ~!もうじき零の誕生日だもんな!ららちゃん毎年毎年健気だねっ」
えらいえらい!と頭を撫でてくれる瞹くん。
瞹くんはあたしにとってお兄ちゃん的存在だから何でも相談できる。
「そーだなぁ。零って基本自分が欲しいものは自分で手にいれるやつだからなー」
やっぱり。
そーなんだよねぇ。
「けど強いて言うなら、 ららちゃんが欲しいんじゃない?」
ははっと冗談っぽく笑って話す瞹くん。
…あたしがほしい?
あたしが欲しいってどーいうことなんだろう。