Eternal Love…
第31章 12月24日
「左手…出して?」
言われた通り左手を差し出すと
薬指にペアリングのひとつが
はめられた。
そのリングはあたしの指に
ぴったりで。
「ぴったり…」
「当たり前。ららのことなら何でも知ってるよ。じゃ俺にもはめて?」
もう片方のペアリングをお兄ちゃんの指にはめる。
あたしとお兄ちゃんの左手には
お揃いのシルバーリングが
きらきら輝いていた。
…愛しい。
お兄ちゃんがこんなにも
愛しい。
ペアリングを貰って、
甘い言葉を貰って、
あたしはお兄ちゃんへの想いが
溢れてきた。
繋がりたい───────
ひとつになっちゃいたい─────
「お兄ちゃん…あたしからもうひとつプレゼントがあるの…」
お兄ちゃん…
あたしの想い…
受け取ってくれますか─────?
「あたしを…もらって…下さいっ…」