Eternal Love…
第33章 年越しの願い
「あぁ…もしかしてテレビを見てくれて私のことがわかったのかい?」
「はいっ!あ、手に捕まってください」
右手を差し出すとおばあちゃんの左手が重なり、ゆっくりと起こしてあげた。
「大丈夫ですか?どこか怪我は?」
「いいえ。どっこも怪我してないので大丈夫ですよ」
おばあちゃんが怪我しなくて
よかったぁ。
ほっと一安心する。
「あなたお名前は?」
「ららです!桜井らら」
「あら、可愛らしいお名前ねぇ。こんな朝早くにここに来たってことは私の話したジンクスで?」
「はい…!そうなんです」
「やっぱりそうなのね。お相手のかたはそちらかしら?」
おばあちゃんはお兄ちゃんの方へ視線を移した。
お兄ちゃんと視線を交わしたおばあちゃんは一瞬だけ目を見開き、ふっと柔らかい笑みをこぼした。