Eternal Love…
第35章 駆け落ち
「じゃ…行くか」
「ねぇ…行くってどこに行くの?」
「ん…?どっか遠いとこ…かな」
ぎゅっと手を繋いで駅のなかに入った。
お兄ちゃんがすでにチケットを買ってくれていたみたいでそのチケットで新幹線に乗った。
新幹線に揺られる二時間。
あたしとお兄ちゃんはそんなに会話もせずただ、どんどん変わる景色だけを新幹線の窓ごしに見ていた。
「らら眠かったら寝ろよ?着いたら起こすから」
「ん…ちょっと寝よっかな」
早起きをしたせいで睡魔が襲ってきた。
お兄ちゃんの肩にもたれながら
あたしはゆっくり目を閉じて
眠りについた。
これからどこに行くのだろう───
そんなことを考えながら。