無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「らーら｡起きろ」


「ん…あっおはよっ｡今何時?」


二度寝から起きたあたし｡


「もう昼｡どっか出掛ける?」


「うん｡そーする」


布団から出て着替えをする｡


…なんだか本当に旅行に来てる気分｡


きっと周りは誰もあたしたちが駆け落ちしてるなんて思ってないだろうな｡


「どっか行きたい場所ある?昨日は俺に付き合ってもらったから､今日はららに付き合うよ」


「なら､近くの海に行きたい!」


「じゃ､海行くか」


「うんっ」


旅館の女将さんに近場にある綺麗な海を教えてもらってあたしたちはそこに向かった｡


夏の海も好きなんだけど

冬の海も好き｡


冬の海は夏と違って静かで落ち着けるんだよね｡