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Eternal Love…

第36章 大好きな人と大切な人


「海だぁっ!」


「らら、あんまはしゃぐなよ。こけるぞ」


「だいじょーぶっ」


やっぱり冬に海に来る人はそうそういない。


けどいつきても変わらないこの潮のにおいと波の音があたしは好き。


「ほら、らら。海は寒いからこれ着とけよ」

バサッと上着を着せられた。

「ありがと、お兄ちゃん」


冬の潮風は冷たい。

けどその冷たさも好き。


「にしてもここの海綺麗だね」

「きっとこの街の人が大切にしてるんだろうな」


海岸にはごみがほとんど落ちてなくて綺麗にされている。

海も中が透けて見えるほど綺麗で。


「ねぇ!お兄ちゃん写真とろっ!」


いつまでも覚えていたい。


ここに来たことを形にしておきたい。


「けどカメラねぇぞ?」

「大丈夫!携帯あるから!」


あたしはポケットから携帯を取り出した。


駆け落ちをするときに携帯の電源を落としてあったから画面は真っ暗。


電源をいれるとパッと画面がついた。


よかった。まだ充電はあるね。


カメラをひらいて


2人で海をバックに並ぶ。


「はいチーズ!」


パシャッ



携帯の画面には海をバックに
笑うあたしとお兄ちゃんが


きれいに写っていた。

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