Eternal Love…
第37章 零の決断~零side~
屋上で父さんから母さんの気持ちを聞いて、ららは屋上を飛び出した。
その後俺と父さんが病室に着いた頃には和解した2人がいた。
…やっぱり母親の愛は偉大だ。
そう思った。
母さんの笑顔を見て、嬉しそうに涙を流すららを見て胸がチクンと痛んだ。
「零、2人で話さないか?」
「わかった」
ついさっきまで隣で母さんとららを見守っていた父さんに話を持ちかけられ病室の外に出た。
病室から離れ、ロビーの椅子に俺たちは座った。
「なぁ……零」
「ん…?」
「零は…ららが好きか?」
真剣な表情で聞いてくる父さん。
「あぁ…好きだよ」
当たり前だ。
妹としても…女としても。
ららが好きだ。
「パパもなららが好きだ。大事な娘だ。もちろん零。お前も自慢の息子だ。2人には幸せになってもらいたい。2人が大人になってそれぞれ好きな人と結婚して、孫を見るのがパパとママの夢だ」
「…………………」
俺は相づちをうつことも出来ず、
黙って父さんの話を聞いていた。
「もし2人が一緒になったとして…幸せになる保証があるか?周りに後ろ指刺されて生きていくことになる。もちろん、子供だって産めない。2人が交わることはできないんだ。零わかるだろ?」
父さんが言っていることは当然のことで。
何一つ間違ってるとこがなくて。
反論すらできない。
「だから…頼む。普通の兄妹に戻ってくれ」