Eternal Love…
第37章 零の決断~零side~
「2人とも疲れただろうから今日はお風呂に入ってすぐ休めよ」
数日家に帰らなかっただけで
だいぶ懐かしく感じるわが家。
着いてからすぐ、荷物を部屋に運び、
父さんが風呂を沸かしてくれた。
「らら先風呂行けよ」
「わかった!じゃ、先行くね?」
ららを先に風呂に行かせ俺は父さんと2人きりになった。
母さんがいないだけで部屋が広く感じる。
「父さん」
「どうした?」
ソファに座りテレビを見る父さんに話しかけた。
父さんにどうしても言いたいことがあった。
「父さん…俺今日でケリつけるから。だから…今日の夜…ららのそばにいたいんだ」
今日で最後にするから。
ららのそばにいさせてくれ。
俺の真剣な気持ちが伝わったのか父さんはゆっくりとうなずいて
「わかった」
そう言った。
今日が最後だ。
ららが風呂から上がる前に準備をしよう。
君の元から離れる準備を──────。