Eternal Love…
第39章 愛してる。~零side~
「うゎぁっ……ひっく……ふぇ…」
もうお兄ちゃんはここにはいない。
あたしを置いてどこかに行っちゃったんだ。
「…ったっ…い」
裸足で駆けずり回ったせいで
足の裏は傷だらけ。
ひどく冷えて霜焼けになっている。
けど……足よりも
心が痛いよ………。
あたしは地べたにぺたんと座り込んだ。
「うぅ…っ…お兄ちゃん…っ」
ポタポタと涙がこぼれ落ちる。
涙が止まらなくて。
「おねぇちゃん?どうしたの?」
「えっ………?」
うつむいてた顔をあげると
小さな女の子があたしの顔をのぞきこんでいた。