Eternal Love…
第39章 愛してる。~零side~
「お兄ちゃんっ!お兄ちゃんっ!」
真冬の道を裸足で走る。
もしかしたらまだ近くにいるかもしれない。
そんな期待を胸に近くを走り回った。
「お兄ちゃんっ!ねぇ…どこっ…?」
薄着のワンピだから冷たい風が身に染みる。
探しても探してもお兄ちゃんの姿はどこにもない。
どうして…ぇ…っ。
何で急にいなくなっちゃったのよ。
探すあてがなくてその場に立ちすくむ。
そんな時少し向こうの方にお兄ちゃんらしき姿を見つけた。
「お兄ちゃんっ…!?」
「いや…人違いですけど…」
お兄ちゃんだと思ったけど違っていてただお兄ちゃんに似た他人だった。
「すみません…でした…」
ぺこりと頭を下げてあたしは来た道を帰った。