Eternal Love…
第39章 愛してる。~零side~
「……らら?……こんなとこで何してんの?」
ふいに名前を呼ばれうつむいていた顔をあげると目の前には司がいた。
ジャージ姿の司。
多分ランニングしていたんだと思う。
「つかさ……つかさぁっ……っ!」
あたしは司の胸にどんと飛び込んだ。
道端で大泣きするあたしを何も言わず抱き締めてくれる。
道行く人が見ててきっと恥ずかしいのに…それでも司は抱き締めていてくれた。
「らら…落ち着いたか?」
「……ん」
司は泣き止むまでずっとあたしを抱き締めていてくれた。
「とりえず帰ろうぜ?なっ?このままだと風邪引くぞ」
そういって司は自分の着ていたジャージをあたしに着せてくれた。
「ちょっと汗くせぇかもだけど許せよな」
「ありがと…司」
司のジャージは全然汗臭くなんかなくてむしろ司の匂いがして不安定なあたしの心を安心させてくれた。
「うしっ。じゃあ乗れ」
そういってあたしに背中を見せてくる司。
「いいよ!あたし…自分で歩けるからっ」
自力で立ち上がろうとするけど足が痛んでうまく立てない。
「ほーら。こんなんじゃ自力なんて無理だろ?」
「でも……」
慰めてもらったうえに、おんぶしてもらうなんて…迷惑かけすぎてる。
「迷惑じゃねぇよ」
「えっ?」
「俺が勝手にしてることなんだから迷惑とか思わなくていいから。てゆーか、もっと頼ってもらいてぇんだけど。俺、頼りにならない?」
「そんなわけないよ!」
司はいっつもあたしを助けてくれる。
頼りにならないわけがない。
「じゃあ遠慮すんな!ちょっとくらいかっこつけさせろよ。ばからら」
コツンと頭を叩かれる。
司が優しすぎてあたしはまた泣きそうになる。
「ほら、じゃあ行くぞ」
「うん…っ」
あたしは司におぶってもらって自分の家にかえった。