Eternal Love…
第39章 愛してる。~零side~
家に着くとパパが家の外に立っていた。
「らら!よかった。朝起きたらいなくてびっくりしたよ」
「ごめんね…パパ」
また少し心配をかけさせてしまった。
あたしは司におぶられたまま自分の部屋まで送ってもらった。
「それで?なにがあった?」
あたしの足の治療をしながら司は聞いてくる。
「お兄ちゃんがね…いなくなっちゃった…」
「零…くんが…?」
あたしはこくんとうなずいた。
「朝起きたらいなかったの…。昨日の夜…少し様子がおかしいなとは思ってたんだけどね…。まさか…いなくなるなんて思ってなくて…」
昨日まであたしの隣にいたはずのお兄ちゃん。
どうしていなくなっちゃったの?
思い出しただけで再び緩くなる涙腺。
「お兄ちゃん…あたしのこと…嫌いになって…置いて行っちゃったのかな?」
お兄ちゃんがいなくなった理由がわからない。
見つからない。