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Eternal Love…

第39章 愛してる。~零side~


あんなに愛してるって言ってくれた。

いっぱいキスしてくれた。

抱き締めてくれた。

それなのにどうして………?


ポタポタと涙が床に落ちる。


さっきあれほど泣いたのに
あたしの涙は枯れることを知らない。


止まらない。


「らら、俺今日は帰るな?気持ち整理しろ。もしかしたら零くん出かけてるだけかもしれないだろ?きっと帰ってくる。信じろ」


「………ん……」


そういって司はあたしの部屋を出た。


司がいなくなって一人ぼっちの部屋。


寂しくなって不安になって、
子供のように泣きじゃくる。


布団に潜り込めば大好きなお兄ちゃんの香りがして切なくなる。


ふと鏡見ればあたしの首筋や鎖骨のあたりにはお兄ちゃんに愛されてた証がくっきり残ってる。


「やだよ…お兄ちゃんっ…。帰ってきて…お願い…一人にしないでっ…」



そう願って何日も何日もお兄ちゃんが帰ってくるのを待ち続けたけど



お兄ちゃんが帰ってくることは







なかった────────────。

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