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Eternal Love…

第40章 支えと強さ


「よっ…らら。邪魔するぞ」


部屋に入ってきたのは司。


「…………何?」


顔を見られたくなくて顔を伏せて司に背中を向けたまま話す。


誰にも会いたくない。

見られたくない。


「らら…飯食えよ。このままだと倒れるぞ?」


「倒れてもいいよ…もう。わざわざありがとう。あたしのことは…もういいから…そっとしといてよ…」


あたしを心配して言ってくれてるのはよく分かる。

でも口からは冷たい言葉しか出てこない。


「そっとなんかしておけない。ほっとけない。ららが心配なんだ」

「心配してなんて…っ!頼んでないでしょ…?もういいの…っほっといてってばっ。お兄ちゃんのいない…っ未来なんて…っあたしいらないっ…!」


お兄ちゃんがあたしの全てなの。

お兄ちゃんがいないのに…あたしどうすればいいの?


好きで、好きで、好きで。


お兄ちゃんが好きで。


ずっと一緒だと思ってたのに

突然失っちゃった。


その悲しみがあまりにも大きすぎて立ち直ることができない。


笑いかたも忘れた。

今は泣くことしかできない。


「あたし…っには…お兄ちゃんが…必要なのっっ!けど…お兄ちゃんは…いない。どこにも…っっ!こんなにいっぱい思い出残して…っどこか行っちゃっ…て」


分からない。

これだけ泣いて考えても
答えが見つからないの。


逢いたいって想っても逢えない。

苦しい…心がちぎれそう。


「……っ……ぅ」



「らら。零くんはお前にこんなに泣いて引き込もってほしくて家を…この街を出たんじゃねぇよ」

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