Eternal Love…
第40章 支えと強さ
「え………っ」
「零くんは…お前の幸せを願って…ここを出た。…本当はギリギリまで渡さないつもりだった。けど、ららが前に進むにはもうこれしかないな」
あたしの目の前に差し出されたのは真っ白な手紙。
表面にも裏面にも何も書かれていなくてきちんと封がしてある。
「これ………は?」
「いいから読めよ。らら宛てだから」
そう言われて丁寧に封を切る。
誰からだろう─────────?
結衣…?
や…結衣ならもっと可愛い便箋で書いてくるはず。
それなら司…?
司は…文章作るの下手だし、どちらかと言うと直接もの言うタイプだし。
ママやパパから…?
担任の先生?
誰からの手紙なのか全く予想がつかない。
けど手紙を開いて字を見た瞬間
すぐに分かった─────────。
この達筆で…綺麗な字。
お兄ちゃんからだ────────。