Eternal Love…
第41章 Eternal Love…
「お兄ちゃん……っ!?」
大声でそう叫ぶとマリア像を見つめるその背中が振り向いて。
「ら……らら?」
はっきりとあたしの名前を呼んだ。
間違いなかった。
忘れるわけがない。
かれこれ20年想い続けてきたんですから。
「お兄ちゃんっっ!」
あたしはバージンロードを走って
お兄ちゃんに思いきり抱きついた。
ぎゅ~っと離れないように。
きつくきつく抱き締めた。
「らら…久しぶり。…会いたかった」
「あたしも…っあたしも…っ」
久しぶりに触れるお兄ちゃんの温もり、香り、体。
昔より一回り大きくなってて大人になったお兄ちゃん。
「らら…何でここに?」
「わかんない。わかんないけど今日ここに来たくなった」
「ははっ…俺と同じじゃんか」
久しぶりに見るお兄ちゃんの笑顔は昔と変わらず優しい笑顔で胸がきゅんとする。